「藤田嗣治:生涯の作品(1886-1968)」展は、明治半ばの日本に生まれ、生涯の半分をフランスで暮らし、晩年フランス国籍を取得し、フランス人として亡くなった画家の、待望久しい回顧展です。
本展では、日本とフランスの美術館のコレクションから厳選された藤田の代表作36点によって、1913年のパリ到着から20年代のパリでの黄金時代を経て、晩年にいたるまでの藤田の画業全体をたどります。なかでも、その三分の一を占める、1930~40年代の中南米旅行や戦時下の日本帰国中に制作された作品は、作戦記録画を含め、ほぼすべてが今回パリでの初公開となります。
5つの章を通して、この画家の60年に及ぶ創作活動のエッセンスを紹介し、新たな視点から藤田の評価を問うものです。
 

監修:
林 洋子(美術史家、文化庁芸術文化調査官)